FX自動売買ツールのトラリピにおける値幅間隔ごとの約定の違い

トラリピは自動売買ツールであるため、始めに売買方法の設定を行います。その設定項目には、トラップ(ポジション)を仕掛ける値幅の間隔があります。そこで、悩むのが値幅間隔をどのくらいにすれば良いのかということです。

仮に、同じ金額を投資する場合、値幅間隔ごとの1ポジション当たりの通貨数は以下になります。
・10銭間隔:1,000通貨
・20銭間隔:2,000通貨
・40銭間隔:4,000通貨

●値幅間隔による約定数の違い
普通に考えると、値幅間隔は狭い方が約定する確率が高くなると思えます。例えば、10銭間隔のポジション、20銭間隔のポジション、40銭間隔のポジションを持つとします。そして、米ドル/円の為替価格が111円0銭の時に最初のポジションを持ち、値幅間隔と利確(利益確定)間隔を同一に設定したとします。

10銭間隔であれば、111円10銭になった時に111円0銭のポジションが売却され、利益が確定します。20銭間隔の場合は111円20銭になるまで、ポジションを持ったままです。もし、為替価格が111円0銭から111円10銭の間で上下した場合、20銭間隔、40銭間隔のポジションは永久に利益が生まれません。

●利益と値幅間隔の関連性
現実には、為替価格が10銭という狭い間隔の中で上下動を繰返すなどということはあり得ません。仮に、各為替価格ごとのポジションの利益を計算すると以下になります。
1)111円20銭
・10銭間隔:(10銭×1,000通貨)×2本=200円
・20銭間隔:20銭×2,000通貨=400円
・40銭間隔:0円
2)111円40銭
・10銭間隔:(10銭×1,000通貨)×4本=400円
・20銭間隔:(20銭×2,000通貨)×2本=800円
・40銭間隔:40銭×4,000通貨=1,600円

なお、このケースはあくまでも為替価格が上昇を続けることが前提の利益です。トラリピは為替価格が下がった時に、ポジションを持つシステムになっています。従って、111円10銭から111円20銭に上がる途中で111円10銭に戻れば、新たに10銭間隔のポジションを所有するため、利益が増加します。同様に、111円40銭に上がってから111円20銭に戻ると、20銭間隔のポジションが1本、10銭間隔のポジションが2本増えることで、それぞれ利益が多くなります。

●トラリピのバックテストによる結果
値幅が狭ければ狭いほど利益を獲得しやすいかというと、実際はそんな単純な計算にはなりません。それを立証しているのがバックテストです。

例えば、米ドル/円において、1円のレンジ内に各間隔でポジションを持った場合の、3年間のテストにおける利益結果が以下になっています(利確間隔は全て50銭)。
・10銭間隔(1,000通貨):約186万円
・20銭間隔(2,000通貨):約199万円
・30銭間隔(3,000通貨):約202万円
・40銭間隔(4,000通貨):約201万円
・50銭間隔(5,000通貨):約199万円
・60銭間隔(6,000通貨):約196万円

結果的に、一番利益の多かったのは30銭間隔(3,000通貨)です。なお、70銭間隔以上は利益が減り続けます。

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